2016年01月12日

ハイキングでジロジロ、ウロウロ その3

その3 秋山の山中で秩父往還の痕跡を探す

三品の仙元山、石尊山の山歩きを終えたあと、今度は秋山で秩父往還の「山通り」の痕跡を探すことにしました。

中山道の熊谷宿から分かれた秩父往還は、寄居の街の西はずれで荒川沿いに行く道と、釜伏峠を越える道「山通り」とに分かれます。
国道140号も秩父鉄道もなかった時代は、荒川沿いの道を利用する人よりも、こちらの峠越えの道を利用する人の方が多くて、けっこうな賑わいだったそうです。
自動車でも自転車でも、一部の酔狂者愛好者が通るくらいの現在から比べると、嘘のような話です。

「山通り」のうち、寄居の分岐から子持瀬の渡し、秋山の釜伏山参道入り口にかけては、以前記事にもしたことがあるので省略して、今回は秋山の山中に残されているかもしれない、「山通り」の痕跡を探そうという試みです。
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(国土地理院発行の2万5千分の1の地形図から)
明治43年陸地測量部発行の地形図をスキャンして現在の地形図に重ねた後、線描したもので、赤線が秩父往還の「山通り」です。
大雑把にやったものですから、精度はそれほど高くはなくて、10m単位の誤差はあるかもしれません。

寄居町発行の1万分の1のハイキング用地図の方が良くわかるので、それにも書き入れてみました。
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以前、上の写真の砂防ダムと書いたところから、釜伏峠を目指そうと入り込んだことがあるのですが、いきなり行く手を砂防ダムで遮られて、全く進めなかったということがあったので、今回は比較的取り付きがはっきりしている上側から攻めることにしました。

ということで、中間平の先の林道大宝線の入り口まで一気に移動します。
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林道から秩父往還らしきところに入ると、いきなりの倒木。
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すでに時刻は3時。
暗くならないうちに探索を終えなければと先を急ごうとした矢先、道から20mほど離れたところに小さな祠が見えたので行ってみました。
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男衾郡秋山村 氏子中
反対側には明治12年と刻まれていました。

人家もない山の中にもかかわらず、真新しい正月の餅や酒が供えられていました。
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道に戻るとその先の倒木はそれほどひどくなかったので一安心。
ただ、このまま薄暗い針葉樹の森が続くのかと思うとちょっといやな気分に。
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ところが薄暗い針葉樹の森は最初の100mほどだけで、そこを抜けると明るい広葉樹の森に変わりました。
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南斜面の明るい道で、道幅も広く、傾斜も緩やかで、とても歩き易い道です。
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昭和12年に開通したとされる(麓に記念碑があり)林道も秩父往還の近くを通っているらしい(地形図の黒い線?)のですが、それが残っているとしてももう少し下でしょうから、おそらくこのあたりが秩父往還なのだろうと思われます。

両側が岩の切り通しのようなところ。
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すぐ脇には人が二人くらい入れるほどの大きさの穴が掘られた岩がありました。
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きっと当時旅する人の目印になったのでは。

途中遠くが見渡せる場所がありました。
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先ほどの仙元山とは違う小川町の仙元山が見えて、その先にさいたま新都心のビル群が見えました。

残り3分の1くらいまで下りてきて、ヘアピンカーブのように大きく曲がる箇所を過ぎたあたりで、それまでと様子が変わってきました。
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道がまっすぐで、地図のように道がくねってないのです。

もう少し下まで行くと、ほとんど林業のための作業道のようになってきました。
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先ほどまでの自然にくぼんだ道の形状ではなく、ブルで削ったような平らな道なのです。

やむを得ず、しばらくそのまままっすぐ行くと、下の方に古道に良くある掘割状の道のようなものを発見。
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下りてみました。
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幅が狭いけど、馬が通るには十分な広さではないかと思われます。

更にまっすぐ進むとヤブがひどくなり
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最後の方はこれ以上は立っては歩けなくなりました。
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ほとんど這いつくばるようにヤブ地帯を抜けるとやっと舗装道路が見えてきました。
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ほぼ、予想々売りの場所に出ることができました。
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さて、舗装道路にでて、秩父往還らしい道の続きを見つけましたが、ほとんど何の痕跡も見つけられなかったので、先ほどと同じように、良くわかる下から探すことにしました。

石仏のある旧道入り口
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秩父往還山通りはここから本格的な山道になります。多くの旅人がここで安全を祈願したことでしょう。

当時のものかわかりませんが、道の両側に石組みがあります。
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入り口から50mほど進と砂防ダムが有り、工事で道も消失したものと、前回はそれ以上進むのをあきらめましたが、今回は周辺を探索してみることにしました。
すると、砂防ダムには幅2mほどの階段が設けられていて人が昇り降りできるようになっていました。
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ということは、ここに道があったので、階段はその付け替えの道路ではないかと考え、もっと良く探してみることにしました。

すると写真では良くわかりませんが、階段の基部あたりから斜めに伸びる道のようなものが有り、先ほど出て来た舗装道路の方に向かって伸びいていました。
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これで何となく、秩父往還っぽいところは見つかりましたが、このあたりは今日歩いた中で一番のヤブがひどい場所だったし、すでに薄暗くなりかけてきてることもあるので、これ以上の探索はあきらめて引き返すことにしました。

来るときは調子よく来ましたが、帰ると言っても距離2.9km、標高差192mを登らなければなりません。やれやれ。
とりあえず、舗装道路を中間平経由で帰ることにします。

途中で、先ほど降りてきた秩父往還の方にむかって行く林道を発見。
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たぶんここを行けば秩父往還に出られるはずと考え、行ってみることに。

針葉樹林に向かう道がありました。
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おそらくここは先ほど通ったヘアピンカーブへの近道ではないかと思い、行ってみることに。
写真は明るく撮れてますが、実際は薄暗くて少し気味が悪かったのですが、やはり近道になっていて、だいぶ時間が短縮できました。

その後も、秩父往還を通り出発地点まで何とか日が沈む前にたどり着くことができました。
やはり、人が歩く場合は、自動車用に勾配を緩くし、大回りに作られた道路よりも、傾斜はきついけど直線的に登る昔の道の方が時間がかからないのだなと実感した次第です。

また、この道は下の方に限っては荒れてはいるものの、上の方は少し手入れすれば、比較的簡単にハイキンコースなどとして復活できるのではないかと思いました。
せっかくの歴史のある道、このまま埋もれさせては何とももったいないような気がしました。
国か町かどちらが管理しているかわかりませんが、お許しがあればボランティアでやっても良いという気がします。

それからこれは、帰って来てから知ったことですが、今回のスタートした地点には以前、「一里塚の跡」という案内板が立っていた時期があったそうです。
次回、訪れる機会があったら、是非一里塚の探索をしてみたいと思います。
その時はGPSのロガーがあれば更に良いですね。

おしまい
posted by tomochan at 21:06| 埼玉 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

ハイキングでジロジロ、ウロウロ その2

その2 仙元山から石尊山のあたりをウロウロ

仙元山からは、そこから西側に続く尾根を伝って石尊山を経由して白髭神社まで山を下りずに歩くことにします。
このあたりはYomotanさんのブログ「四方山探訪」の記事を参考にさせていただきました。

仙元山からは石尊山に向かうにはここを下ります。
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前回は、下りる気もなかったので、わかりませんでしたが、改めて見ると下りるとしたらここしかない感じ。もっとも、今回は一度登って、引き返すところなのでわかって当たり前ですが。

ここだけと思ったら、南に下りられそうなルートもありました。
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おそらく山居の方から登る道なのかも。

先ほど沢をつめてたどりついた鞍部まで戻り、そこから先は快適な稜線歩きです。
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仙元山の方を振り返ったところ

東秩父村との境界をなす尾根に出るとすぐに送電線の鉄塔がありました。
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西上武幹線182号の鉄塔です。
来るときに平地から見たおっぱい山を両側から挟んでいる鉄塔の右側の鉄塔でしょう。
鉄塔の先には東秩父村の見覚えのある景色が見えました。

なおも快適な尾根道が続きます。
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ところで、この尾根、当然ですが分水嶺になっていて、右側に降った雨は三品川から深沢川となり、鉢形城の天然の堀の役目を果たした後、荒川に合流します。
一方、左側に降った雨は槻川、都幾川、越辺川、入間川と合流するたびに名を変え、川越市とさいたま市の境あたりでやっと荒川に合流します。
つまり、ここで同じ日、同じ時に降った雨もわずか1m、落ちる場所が違っただけで、離ればなれになって、再び出会うのは遙か彼方の地というわけなのですね。
再会できればよい方で、日本の中央分水嶺(埼玉県で言えば甲武信岳など)に降った雨などは、太平洋と日本海に分かれてしまって、再会など望むべくもありません。
話のほうも中央分水嶺に降った雨のように本筋とは離ればなれになってしまいましたが、そんなことを考えながら歩くのもおもしろいのです。

途中、花桃の郷が見える場所がありました。
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その後、見晴らしの良いところに出ました。
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寄居町の市街地の向こうに日光の男体山が見えます。

この見晴らしの良い場所は西上武幹線181号の鉄塔のあるところ。
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数ヶ月前に反対側の鉄塔(同180号)からこっちを見たことがありましたが、まさか反対側から見ることになろうとは。

更に稜線歩きを続けて行くと、いきなり畑が出現してびっくり。
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しかも山の上にもかかわらず梅とロウバイが同時に咲いているのには更にびっくり。
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ロウバイだけに人を驚かせるのが好きなのでしょうか。

畑を過ぎると歩ける場所が広くなり、また平坦にもなってきたので、足取りも軽くなってきました。
最後はほとんど小走りのような状態になって進んでいたので、危うくキーポイントである三角点のある場所を気づかずに通り過ぎてしまうところでした。
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まっすぐも行けないことはないのかもしれませんが、茅の湯の下の大曲りに出てしまうようなのでYomotanさんの記事を思い出して、ここは右に曲がります。

明るい針葉樹林を快適に下って行くと
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ヤブに行く手を遮られてしまいました。
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ここでまた、地図を広げて確認。
どうやら来すぎてしまったようなので、100mほど戻り、進むべき方向を探します。
黄色い境界杭が有ったのでそこの周囲を探し、かすかな踏み跡を見つけ、そこをたどってルートに復帰。
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ここまでのルート図
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(ルートはGPS等によるものではなく、自分の記憶によるものなので、正確なものではないことをお断りしておきます)

先ほど見つけた細い道を下って行くと仙元名水と石尊神社への方向が書かれた案内板が現れました。
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こちらの目指す石尊神社の方向はしっかりとした道がありますが、反対の仙元名水と書かれた方向はほとんどヤブのようです。普通の人が行っても大丈夫なのでしょうか、心配になります。

これからウロウロすることになるルート図
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いくつかのアップダウンを経て石尊山の頂上に到着。
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頂上は石尊神社の簡素な社がある以外は何もありません。
また、見晴らしもほとんどなく、北側の日光方面が少しだけ望める程度でした。
これが、幸田露伴が『知々夫紀行』で寄居から見たと書いていたあの石尊山なのかとちょっと拍子抜け。
ここで、昼食にしようと思っていたのですが、北風に乗って異様な臭気が流れてくるので、早々に退散することに。

広い道があったので、迷うことなくそこから下山を開始しました。
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やっぱりこのあたりまで来ると訪れる人も多いのか道も広いなあなどと思いながら下っていると、200mほど下ったところでそれ以上進めなくなりました。
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またもやルートミス。
すぐ下に民家が見えたので、強引にヤブこぎをしていけば下山できたのですが、それでは今回のハイキングの趣旨(ここで初めて書くのですが、今回の趣旨は地図とコンパスを頼りに道の不明瞭な山を歩くというものなのです)に反するので、どうして間違ったのかを確かめるためにもう一度石尊山に登ることにします。やれやれ。

石尊山の山頂まで戻り、先ほどは使わなかった地図とコンパス引っ張り出し、使い進むべき方向をみると、先ほど下りた方角とは全く違う方向なのでした。

正しい登山道の入り口
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写真では良くわからないと思いますが、実際も良くわからなかったのです。

立派な登山道らしき道が見えたので、すっかりそこだと信じ切って、地図で確認しなかったのが間違いの元だったのですね。やはり、知らない場所では、いちいち地図で確認しないといけないと痛感した次第。

石尊山北側の急斜面を下りきって、やっと平坦な場所に着きました。
やれやれと思ったのも束の間、ここで新たな問題が。
持参した地図と現地の様子が違うのです。
現在地の位置には間違いないと思うのですが、現地には地図にはない道があるのです。
しかも自動車も通れるような広い道。

地図にはない道
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案内板によると目指す白髭神社は上の写真の道ではなくて直進方向。
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ところが、案内板の指す方向は、すごいヤブ。
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このヤブは幸いにも30mほどで終わるのですが、先の様子を見に行くために都合3回ほど往復してしまいました。

結局、立派な車道は白髭神社ではなくて、その南側の人家が数軒ある場所に通じているのではないかと判断し、直進のヤブを突っ切るルートを選定しました。
もちろん神社には直接行けない道であることは地図を見てわかってのことですが。

行ってみるとさほど歩きにくいところでもなく、意外と簡単に神社の北側に出ました。
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神社についたのが、午後2時過ぎ。
ここで遅い昼食を摂ることにします。
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水は仙元名水ではなくて南アルプスの天然水。
10分どん兵衛が旨いと言うことなので、試してみようかと思いましたが、次の目的地に行く都合もあるので普通の3分どん兵衛に。
持参した小鹿野、川越、熊谷、高崎の各地のお菓子も時間がなくて食べずじまい。

昼食を食べて一息入れたところで、先ほどわからなかった道がどうにも腑に落ちないので、神社から逆のコースで行ってみることに。

こんな感じで立派な道路が先ほど迷った地点まで続いていたのでした。
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ということは、あの広い道を普通に来れば何の苦労もなく神社に着いていたというわけなのです。

Webで見る国土地理院の地形図にはこの道はしっかりと記載されていたので、これを持参していれば迷うことはなかったのかもしれません。
それに自分の歩くところだけの地図しか持ち合わせてなかったのも迷った原因でしょう。
やはり山歩きには最新の、しかも広範囲な地図が必要ということなのですね。
今回は、どこからでも下りられる里山だから笑い事ですみましたが、山奥だったら大変なことになりかねなかったと反省。

白髭神社からの脇から見たおっぱい山
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おばかさんを見て笑ってる?

この後は、別のところに移動して、またもやヤブこぎ。

つづく
posted by tomochan at 18:05| 埼玉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月10日

ハイキングでジロジロ、ウロウロ

その1 仙元山(おっぱい山)の谷間をジロジロ

昨日は年末年始にため込んだ負の遺産を少しでも減らそうと、少しばかり体を動かしてきました。
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「またここか」
との声が聞こえてきそうですが、またここなのです。
ただし、前回は自転車を漕いで来たのですが、今回はあちこちで他のものをこがなければならないかもしれないので車で来たというところが、前回とは違います。

さて、三品地区に着いてからは、白髭神社に隣接する集会所の敷地に車を置かせてもらって、仙元山へと歩いて向かいました。
自転車では何度も通ったことはありますが、歩くのは初めて。

暖冬とはいえ、このあたりはやはり寒いのでしょう、道路が凍結してます。
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一々取り上げているときりがないので割愛しますが、歩いてみると自転車の時には気づかなかった、いろいろな発見がありました。
これは自動車から自転車に乗り換えたときと同じですね。

そんなこんなで、感覚的には意外と早く仙元名水に到着。
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前回はここから尾根をたどってゆく正規のルートで仙元山に登ったのですが、今回はこの山の麓から湧き出すとされている仙元名水の水源を探しつつ、仙元山に登ることにしたのです。
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仙元山の谷間はこんなところ
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おっぱい山の谷だからおっぱい谷?
勝手に名前を付けてはいけませんね。

谷の入り口から見ると、初っぱなから小さいですが堰堤が見えたので、とりあえず一般ルートで上流を目指します。

一般ルートとの分岐。
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一般ルートは左ですが、今回歩くまっすぐ方向もしっかりとした踏み跡があります。

しかし、分岐から数十mで早くもヤブや倒木に行く手を遮ら、ヤブこぎを強いられることに。
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ただ、それほどひどいヤブでもなかったので簡単に通過できました。

その後、再び現れた踏み跡をたどって行くと、あっさり仙元名水の取水場所に到着
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水汲み場からはほんの200m程でしょうか。
意外と近かったのです。
しかし、よく見ると取水のためのホースは1本。
確か、水汲み場には複数のホースがあったような。
ということは、仙元名水は1本だけで、他は町営水道だったりして。
違いますね。

仙元名水の取水場所はわかりましたが、水の流れはこの先まだあるようなので、更にさかのぼってみます。

イノシシか何かが河床を掘り返した跡があちこちにありましたが、あまり気持ちの良いものではありません。
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鈴を持ってくれば良かったとちょっと後悔。

何度も倒木に行く手を阻まれるますが、そういうところは動物も通るのが嫌なのか、彼らが作ったと思われる巻道があったりするので、利用させてもらいます。
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ただし、そこも結構なヤブですが。

そうこうするうちに、きれいな水の溜まりがある開けた場所に到着
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沢も踏み跡もどちらも二手に分かれてました。
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ここで用意していた地図とコンパスの登場(撮影用なので目盛りや置き方がずれています)
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仙元山はすぐそこにありますので、見なくてもわかりそうなものですが、せっかく持ってきたので使います。
それにしても、こういうものを使うのは、実に久しぶり。

進行方向に向かって右側から流れてくる方(地図には猪倉長谷と書かれています)が沢の規模や水量からして本流のようで、仙元名水の主な水源のようですが、仙元山からは離れていってしまうので、仙元山に続く左側の沢を行くことにします。(地図の点線部)

右側の沢
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進行方向の沢
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ところどころではありますが、まだ水は見られます。

分岐から100mほど行ったところで沢を渡りますが、なおしっかりした踏み跡が続いています。
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もしかしたら、かつては仙元山に登るのに使われていたのかも。

しばらく行くと、また倒木に覆われた小さな沢の出合にたどり着きました。
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この先には水らしいものは見えなかったので、どうやらこのあたりが仙元山における仙元名水の水源地なのでしょう。
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位置的にはおっぱい山の中腹。
乳渓、もとい、入渓してから30分、意外と近い(大げさな書き方ですからね)仙元名水の源流でした。

水が涸れた沢の先はシダとアオキに覆われた針葉樹林
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このシダは正月飾りのウラジロとは違うのだろうかなどと考えつつ、ところどころに出現する踏み跡をたどってヤブをかき分け急斜面を登ります。

狙ったとおり仙元山直下の鞍部に出ましが、陽の当たらない北側の斜面だったにもかかわらず、けっこうな汗をかいてしまいました。
冬物と間違えて着てきてしまったアンダーアーマーのヒートギアがこんなところで役立つとは。
アンダーアーマーのヒートギアって熱いときに着るアンダーウエアーでユニクロなどとは逆なんですよね。

呼吸を整えてから仙元山に向かいましたが、3分ほどの登りでで頂に着いてしまいました。
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さて、仙元山の頂に立った後、どうするか。
前回はここから来た道(一般ルート)を引き返したわけですが、今回は仙元山から石尊山を経由し、出発地の白髭神社まで続く山々を伝わって行く予定なのです。

つづく
posted by tomochan at 17:37| 埼玉 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

般若山と釜ノ沢五峰(その1般若山)

6日の日曜日は久しぶりに何の予定もない日でした。
ポタリング、ハイキング、はたまたその二つを同時に行う愚劣登トラバース、数日前からどれにしようかと思案をしていましたが、なかなか一つに絞ることが出来ませんでした。
前日の夜、行き先の参考にと、秩父地方の地図を開いたとき、折りたたんだ地図の間からポトリと落ちる紙片がありました。
それは、小鹿野町にある釜ノ沢五峰という山域を紹介する2001年の新聞記事。
2001年の切り抜きということは、かれこれ15年も前から気にかけていたということになります。

これはもう、この機会に行くしかないと思い、小鹿野町にある釜ノ沢五峰に行くことにしたのでした。
ただ、釜ノ沢五峰だけだと三時間程度で回れてしまうようなので、今回は隣接の般若山をセットにすることにしました。
そうすると五時間くらいの行程になります。
自転車で自走する場合は更に4時間くらいの時間が必要なので、今回は行き帰りの行程は車利用とすることにしました。

さて、目的地も決まったその日の朝。
7時前になんとなく北の方角を眺めていたら、赤城山の上空を横切って飛ぶ青白い光を目撃。
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ポケットのカメラを取り出す前に、消えてしまったので、上の写真はイメージです。

他にも、見た人がいるかなあと思っていると、その後のNHKのニュースでもとりあげられたようでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151207/k10010332021000.html
朝から得したような気分。

前置きが長くなりましたが、いよいよ小鹿野町に向かって出発です。
8時30分頃家を出て、皆野寄居有料道路を利用したところ小鹿野まで30分ちょっとで着いてしまいました。
自転車だったらまだ金尾の坂を登ってるくらいでしょう。いや、その前にどこかのコンビニで休憩かも。^^

小鹿野町に入ったら、般若地区の法性寺を目指します。
以前記事にもしたことがありますが、国土地理院の地形図には法性寺の近くに「嬲谷」という地名の記載があります。

おそらく小字名でナブリヤと読むのだと思いますが、嬲谷についての詳しい情報は、ネットで調べた限りではわかりませんでした。
いつか機会があったら、小鹿野町役場か図書館で調べてみたいと思います。
ちなみに私のパソコンでナブリヤと入力すると「嬲り屋」と変換されてしまいます。(どうでもいいことですね)

なお、嬲谷から法性寺に向かって行くのですが、途中には聖天という地名も。
崖から落ちて昇天しないように気をつけなければ。

嬲谷を登山口に向けて歩く男女のハイカー
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あの右側に立てば・・・と思いましたが、若い人は速いので追いつくのは無理でした。

そんなこんなで、法性寺の山門前に到着。
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般若山の登山口はどこかと探してみたものの、それらしきものは見つかりません。
お寺の案内板などを見ているうちに、どうやらこの寺の奥の院というのが般若山だということがわかりました。
ちょっと時間がかかってしまいましたが、山門をくぐり階段を上って法性寺の本堂に。

本堂前で環境整備協力金300円を払っていざ入山。

岩壁に沿って建てられたお堂
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おそらく一枚岩であろう大きな岩盤に刻まれたステップ
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これがかなりの距離続きました。
柔らかそうな岩とはいえ、掘るのは大変だったろうな。

龍虎岩
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現地では気付きませんでしたが、写真で見ると龍虎というよりも口を開けた蛙のように見えます。
鎖がぶら下がっていて上まで登れるようになっていましたが、時間がなくなってしまうのでパス。

この他にも途中にはいくつかの磐がありましたが、すべてパスして先を急ぎます。

山門から登ること30分くらいで岩稜に出ました。
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生まれたての子鹿ではないですが、既に腿の筋肉がピクピクしてきてしまいました。
本当に昇天してしまうのではないかと不安になります。

岩稜の先端にあるのがお船観音
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この岩山一帯が奥の院のようでした。

お船観音を背にして更に登ります。
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大日如来という岩峰の手前は渋滞中
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鎖もあり、ステップも刻んであるので登るのは簡単。
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降りるときは下を見なくてはならないから、怖くなってしまうのでしょう。
こう書くと人ごとのようですが、降りる際に崖に取り付くときは、やはりちょっと怖いです。^^

大日如来は登ったらそのまま通過できるものかと思っていたら、行き止まり。
ただのピークだったので、上に書いたように、一度降りて先に進みます。
いま思うとあそこが般若山の頂上だったのかな。

その後、何度かアップダウンを繰り返しているうちに展望の開けた場所に出ました。
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黒部幹線の送電線

更に進むと武甲山がよく見えるピークに到着
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ピークに近づくと先着していた男性が、こちらの方を見て、あれを見ろとばかりに左の方を指さします。

「すげーっ!」
思わず声をあげてしまいました。
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亀でした。

それもとてつもなく巨大な亀。
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亀というより、これはもはやガメラと言ったほうが良いでしょうか。

亀、いや、ガメラの頭
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愛嬌がある顔をしてます。

亀の形の岩があるとは聞いていましたが、これほど立派なものだとは思いませんでした。
これだけ見に来るだけでも、その価値はあるかも。
(この後兎岩も出てくるので、両方見れば更に良し)

この後は、一旦、長若山荘のあるところまで下り、そこからいよいよ、この日のメインであるの釜ノ沢五峰に向かいます。
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posted by tomochan at 19:49| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月16日

愚劣登トラバース その3

ここから読んだ方は「愚劣登トラバース」といっても、何のことやらさっぱりわからないと思います。
要は、グレートトラバースをもじった単なる暇つぶしの記録です。

さて、いよいよ最後の山、仙元山に登ります。
仙元山というくらいだから、仙元名水から登るのだろうと、特に深く考えもせず、仙元名水にやって来ました。
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すぐに小さな案内板を発見。
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やはりここで間違いないようでした。
仙元山は別名おっぱい山。
よく考えたら、仙元名水はおっぱい山の山懐から湧き出しているんですね。

仙元山に登るのは初めてですが、この山は先ほどの広葉樹林の明るい雰囲気の車山と打って変わって、うっそうとした針葉樹の森でした。
訪れる人もそれほど多くはないでしょうが、しっかりとした踏み後が付いていたので、地図がなくてもなんとかなりそうです。

それに時々現れるこの案内板が何とも言えぬ安心感をもたらしてくれるのです。
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登り初めて10分くらいだったでしょうか、早くも頂上らしきピークが見えてきて、意外に小ぶりなのねと思ったのも束の間、そこは頂上ではなくて、頂上はまだ先の方であるのを知ったのでした。
前剣とか、ニセ巻機とか山に良くあるパターンですね。

針葉樹の中の最後の急登
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滑りやすいところには真新しいロープが張られていて、降りるときには助かりました。

頂上に到着
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たった15分の登りでしたが、運動不足の身には結構ハード。

頂上からの展望はほとんどなく、唯一開けていたのが、東の方角。
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眼下に見えるのは山居の集落。

頂上のボッチ
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おっぱい山はB99ではなくてNo.99
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寄居町の基準点の番号です。

さて、登頂を果たした後、時刻は3時を過ぎていたので急いで帰ることにします。
もと来た道を辿って、仙元名水に着いたのが、3時20分。
暗くなるまでに、まだ少し時間があるので、帰りがけに三品の白髭神社に行ってみました。
畠山重忠にまつわる伝説の石があると聞いたからです。

白髭神社
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これがその伝説の石?
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情報不足でどれがひずめ石かわかりませんでしたが、なかなかどうして、どの石も立派なもの。
石というか、岩。
民俗学などで磐座(いわくら)といわれる地形ですね。
以前記事にもした、山向こうの五の坪の稚児岩と同じくらいの規模でしょうか。
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昔の人は、こういう地形に神聖なものを感じて、崇めたのでしょう。
実際、そういうものを目の当たりにすると何となくわかる気がします。
今のことばで言えば、パワースポット。

ところで右の大きな岩、ひずめ石かもしれませんが、猿かゴリラの横顔のように見えるのですが。
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いずれにしても、寄居にこんな立派な磐座があるとは、ちょっとした驚きでした。

帰り道、自転車で走っていると、田んぼの向こうに、またおっぱい山があるのを発見。
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地元でも誰もこの山のことをおっぱい山なんていう人はいませんが、私が子供の頃は、丸いとてもきれいな形をした山だったのです。

当時は丸山と呼ばれて、遠足などで登ったものでしたが、今は登りたくても勝手に入れないのです。
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「山の神採種園」
禁断のおっぱい山は山の神の生産拠点だった。
違いますね。

ともあれ、今回の愚劣登トラバース。
3時間しか時間がとれませんでしたが、おっぱい山の初登山をはじめ、車山、愛宕山と折原、鉢形の名山?を三つも登れて満足でした。
ちょっと残念なのは、三品の石尊山に登れなかったこと。
この山は、幸田露伴の「知々夫紀行」にも出てくる山で、いつかは訪れたいと思っていたのに、仙元山の近くにあるのをすっかり忘れていました。

愚劣登トラバース、またあるとしたら、今度は各地のおっぱい山を辿るというのはどうでしょう。
とりあえず、今回の仙元山から県南の方ではおっぱい山と呼ばれている小川の笠山を結ぶルーとかな。
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2015年10月15日

愚劣登トラバース その2

(この記事はグレートトラバースとはまったく関係がありません)
1座目の愛宕山を難なく制覇?した後、2座目の折原の車山を目指して、チャリンコを走らせます。
JR八高線の折原駅付近から見た車山。
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このように東側から見るとピラミダスな形をしてますが、実際は東西に伸びる稜線をもった独立峰です。

北東方向から見た木の芽時の車山
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車山は豊臣秀吉による小田原征伐の際、前田利家をはじめとする豊臣方の軍勢が、山頂に大筒を引き上げ、鉢形城めがけて撃ち込んで攻めたてたという伝説が残っている山です。
しかし、私としては、中学の部活の時、何かというと車山一周させられて、先輩に責め立てられたという苦い想い出の方が強く残る山です。1周が4kmほどでランニングにちょうど良かったのですね。

そんなことはどうでも良いので、さっさと山に登ることにしましょう。

もう何年も登ったことはないので、登り口を忘れてしまいましたが、ここなのかな?
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山道に入る前に、まず足元に落ちている木の枝を拾っておきます。
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風で落ちたのか、先行者が捨てていったのか、良い松の枝が落ちてました。
これでクモの巣を振り払いながら進むのです。

この時期の人があまり入らない山はこのような状態なのです。
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クモの巣払いは里山に入る際の必需品ですね。

しばらく行くと道は送電線の鉄塔(樋口線40号)の敷地内で消えてしまいました。
どうしたものかと考えていると、生い茂る草の間からわずかに道のようなものが見えたので、分け入ってみました。
すると、10m位先に登山道らしきものが見えたので、どうやら一般ルートに出られたようで一安心。

そこから先は、そこかしこに秋の草花が慎ましく咲いているのを愛でながら、明るい広葉樹林の中を快適に登ります。
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山頂直下の急なところにはロープも張られてました。
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さすがに、これはまだ使わなくても登れましたが。

登り初めて15分ほどで3等三角点のある標高226.86mの車山山頂に到達。
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2座目制覇です。^^

山頂は東側だけ開けていて、展望がききます。
熊谷ドーム
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八木橋デパートとイオン
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深谷のパティオ
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決して鮮明ではありませんが、超望遠機能付きのカメラは望遠鏡代わりになるので便利です。
遠くを見るのが好きなのでついうれしくなってしまいます。

さて、本当ならば南側の展望が一番欲しかったのですが、山頂付近は前述の通りまったくありません。
そこで、西に向かって延びている尾根を進んでみることにしました。
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ここから先は初めてなので少し楽しみ。

山頂から少し下った鞍部のようなところで北側の展望が開けているところがありました。
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ミニチュアモードで撮影。

その後、西に進むも、旺盛な木々の葉っぱで、お目当ての南側の視界が開けません。

結局、南側の展望の写真はこれだけ。
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仙元山(おっぱい山)が見たかったのに。

というのも、以前、このブログに「車山からの仙元山(おっぱい山)の眺めが素晴らしい」とコメントをいただいたことがあり、それを思い出して来てみたのですが、どうやら時期が早すぎたようでした。
これではまるで、写真週刊誌にありがちな、のぞき見写真のようです。^^

気を取り直して、今度はそのおっぱい山(めんどうくさいのでおっぱい山にします)に向かうことにします。
他にも道はあったのですが、自転車まで戻らなくてはならないので、来た道を戻ります。

自転車に乗り、次なる目的地、おっぱい山に向かいます。

途中、おっぱい山がよく見えるところがあるのです。
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写真を撮り終え、さて自転車に乗ろうとすると、自転車を置いた場所の横の土手の上に山の神が祀られていたのに気がつきました。
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何度か通ったことのある道ですが、山の神がおわすとは知りませんでした。
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おっぱい山をあれこれといろいろなアングルから撮りまくる、その一連の行動を山の神は静かにご覧になっていたという訳ですね。
ああ、恥ずかしい。
まあ、生きている山の神に見られるよりはマシですが。^^

つづく







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2015年10月14日

愚劣登トラバース その1



グレートトラバース
北海道・宗谷岬から鹿児島・佐多岬まで総移動距離およそ8000キロ、累積標高差およそ11万メートル!200日以上をかけ、二百名山を人力のみで踏破する前人未到のチャレンジに、あの男が再び挑む!(NHKの番組ホームページより)

グレートトラバースはプロアドベンチャーレーサー・田中陽希氏が自分の脚とカヤックだけで移動しながら日本100名山を登ってしまうというチャレンジで、NHKBSで放送されていましたからご覧になった方も多いと思います。(現在は200名山にチャレンジ中なので上のコピーはグレートトラバース2のものですね)

そんなグレートトラバースですが、先日、なんと、私も挑戦してしまったのです。

といっても私のはこっち。

愚劣登トラバース
寄居町鉢形の愛宕山から同じく寄居町西ノ入の仙元山まで総移動距離およそ5キロ、累積標高差283メートル!2時間をかけ、無名の里山を人力のみ(移動は自転車)で踏破する笑止千万のチャレンジに、あの男が初めて挑む!

当初はそんな大それた(^^)計画などまったく考えてなかったのです。
連休最後の日の午後、ここのところ、運動らしきことはほとんどやっていないので、このままではヤバイと思い、かねてから登りたかった折原の車山に向かったのです。
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車山が見渡せる高台に自転車を止め、写真を撮っていると、同じ場所から愛宕山、仙元山(おっぱい山の方が通りが良いかも)が見えたので、いっそのこと全部登ってしまえ、となっただけなのです。

では手始めに、標高172mの愛宕山から。
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標高172mといっても登り口が既に121mですから、差は51mしかありません。
しかも全部階段。

300段以上ある階段の途中でたまらずパチリ。
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「その時、日頃の運動不足がたたって彼の心臓が悲鳴を上げたのであった」

そんなこんなで、ともかく登頂完了。
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愛宕山の頂上は北側の方だけ開けていて、鐘撞堂の先に鉢形城跡や寄居の市街地が見えます。
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愛宕の名水?
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水源は水道でした。
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山の頂上に水道とは変ですが、隣接のゴルフ場から供給されているのだと思います。
このあたりの水道水はおそらく荒川から取水したと思われるので、きっと旨いはずなのですが、あまり使われてなさそうなので、飲むのはやめました。

ちなみに、我が家の水道水は利根川の水なので非常にまずくて、浄水器なしでは飲めません。
もちろん、利根川の水がまずいのではなく、利根大堰からはるばるこちらまで送られてくる過程で、味が変化してしまうのだとは思いますが。

それにしても荒川の近くに住んでいるというのに、利根川の水を飲まざるを得ないなんておかしな話ですね。
もっとも、自分で飲む水割やコーヒーの水は南アルプスの天然水ですから、とやかく言う資格もないかもしれませんが。

話は横道にそれましたが、次回は車山に登ります。
つづく
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2014年05月12日

風布花山のヤシオツツジ

もう1ヶ月前のことなのですが、忘れないうちに書いておくことにします。
その日は土曜日で、翌日のイベントのために運動公園でグランド整備の要員に駆り出されて、終わったのが三時くらい。
帰って仕事をしようかとも思ったのですが、近くに秋山から釜伏に続く秩父往還の山道りが残っているという書物を読んだところだったので探しに行くことにしました。
明治時代に作られた地図と現在の地形図とを重ね合わせて、およその場所はつかんでいたので、それらしいところはすぐに見つかりました。
本に書かれているとおり、古い石仏もあり、道路状の土地の両脇には石積みもあります。
ここに間違いないと思い、舗装道路から山道に入り歩いて行くと、何と百メートルも行かないうちに行く手に砂防ダムが。
当然道も消えてしまっているので、いったん舗装道路に出て車でこの区間を巻いて、再び山道に入り直そうと考えもう少し上ってみたのですが、今度はどこもヤブばかりで山道の入り口が見つかりません。いつの間にかだいぶかけはなれた高いところまで来てしまったようなので、あきらめてそのまま釜伏方面に上ってみることにしました。

釜伏山にあると言われていますが、私はまだ釜伏では見たことのない風鈴ツツジ(シロヤシオ/ゴヨウツツジ)の時期ではないかと思い出したからです。
昨年も見に来て空振りしたところです。
その時の記事
ただし、今年はきちんと情報を仕入れてきているので、もうヤブこぎはしないで済みそうです。ただし、開花時期に関する情報は得られなかったので咲いているかどうかはわかりませんが。
 
ここからやっと本文になります。

釜伏峠の駐車場に車をおいて、まずは釜山神社の参道から釜山神社の脇を抜けて釜伏山を目指します。
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ちなみに釜伏にあるのになぜ釜山神社というのかというと、この神社がもう少し下の関所のあった場所の近くからこちらの方に移転してきた際、戦時中だったので伏せという字は降伏につながるので縁起が良くないということで変えられたとのことです。(本で読んだうろ覚えの知識なので間違っているかもしれません)

釜伏山は全山蛇紋岩でできているとの案内板のとおり、登山道にも蛇紋岩がゴロゴロ。
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といっても歩きにくいというほででもなく、変化があってかえって楽しい。

釜伏山山頂
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山頂には下界から運び上げられたものと思われる石が置かれているのでした。
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これは山頂の標高を少しでも高くしようという運動ではなく、きっと何かの願掛けなのでしょうね。

山頂の展望は木に遮られてあまり良くありませんが、もう少し北に進むと展望の開ける場所が現れます。
赤城山や谷川連峰などがよく見えます。
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本庄の板東大橋
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新しいデジカメは望遠だけは結構使えます。

このあたりからミツバツツジが現れ始めます。
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ミツバツツジよりもヤシオツツジの方が少し開花時期が早いのではないかと思うので、これは期待が持てます。
 去年ヤブこぎをした果てに到達した地点を通り越し、更に下って行くと、前方にピンク色の花が見えてきました。
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アカヤシオでした。
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城峰山とアカヤシオ
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手前がミツバツツジで奥がアカヤシオ
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「埼玉県指定天然記念物ゴヨウツツジ自生地」と刻まれた石碑があるピークに到着
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隣には「釜伏名所花山」と刻まれた大正13年に白鳥村青年団風布支部の有志によって建てられた石碑があったことから、ここが花山であることがわかりました。
それにしてもこの石碑、今は無残にも一部割られ、しかも倒されたままになっているのですが、何とか元通りにできないものでしょうか。

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眼下に日本水(ヤマトミズ)の汲み場直下のあの忌まわしい激坂が見えます。
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自転車で上るときは憎々しいあの坂もこうして見るとなかなかのもの。
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けっこう険しい岩場なので同じようなアングルでしか撮れません。

ところでゴヨウツツジ自生地であるはずなのに、肝心のゴヨウツツジ(地元では風鈴ツツジ)が見あたりません。平成22年の埼玉県の調査では一本だけですが確認できたとのこと。その後枯れてしまったのか、開花時期が違うのかわかりませんが、残念です。

五時近くなったので、とりあえずこの日は帰ることにしましたが、結構夢中で下って来てしまったので、登り返しは運動不足の身には応えました。

一週間後
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この記事には関係ないのですが、ダイヤモンド御荷鉾だったので。


そして二週間後の4月19日。
もしかして風鈴ツツジが咲いているのではとのかすかな希望を抱いて、今度は風布側から花山に登ってみました。

登山口は、風布から釜伏に自転車で登る場合、私なんか必ず引き返したくなる急道の途中です。
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この日も夕方近かったので、自転車で上る人が見られなくて残念でした。

山はもうアカヤシオも散り
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ミツバツツジも散って
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ヤマツツジの時期になりかけていたのでした。
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結局、この日もやはり風鈴ツツジを見ることはできませんでした。

それでも、今年はかわいらしいアカヤシオの花を見られたので大満足でした。
アカヤシオといえば、両神や西上州まで行かなければ見られない思っていたのに、町内の身近なところで見られたのですから。

10年前に西上州烏帽子岳で撮ったアカヤシオ
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背景の山のスケールこそ違いますが、風布のアカヤシオだって花そのものは遜色ありません。

風布のアカヤシオも風鈴ツツジのようにならないようにみんなで守っていきたいものです。
posted by tomochan at 18:07| 埼玉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月19日

風鈴ツツジってどこよ?その2

前回から時間が経ってしまい、続きなんかもうどうでも良くなった感がありますが、完結しておかないと次に進めないので、一応続きを書いておくことにします。

沢を出て山道に戻り登り続けます。
風布の集落と関所跡を結ぶ道で幅は一間くらいの道ですが、現在はほとんど通る人もないのか、倒木や土砂の流出で荒れ放題。
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やはり、道が沢で寸断されている箇所で地形図を確認。
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国土地理院の電子国土Webシステムはこちら

http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=139.14715805556&latitude=36.09349895966
ここまで来る間の道路の位置は地形図とは全く違いました。(併せて持っていた寄居町の地図は正確)

最初はこの先もずっと道なりに行った方が風鈴ツツジに会えそうな予感がして、まっすぐ行こうかと思ったのですが、国土地理院の地形図にはここから釜伏山に向かって道(地図上の点線)が延びているので、急にそちらに行ってみたくなりました。ぐるっと一周してまたここに戻ってくれば同じことですから。

とは言え、いつまで行っても道らしきものは見あたりませんでした。
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それほど長い距離ではないし、戻るのも面倒だからそのまま進むことに。
それに、こういう場所は草木が目覚めて間もない今の時期くらいしか通れませんし。

落差2〜3mの滝
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脇の岸壁からは白糸の滝を小さくしたように水が幾筋もしたたり落ちていました。
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実際はもっとスケールが大きいのですが、28mmのレンズでは収まりきれなかったのです。

その先で沢が二股に分かれるので、向かって右の沢に進むことに。
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その後水が涸れると沢は倒木などで埋まって歩行が困難な状態に
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やむを得ず歩き易いところを通らせてもらって何とか見覚えのある尾根に到達。
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こう書くと簡単にここまで来たように思えるかもしれませんが、沢から離れてからは木の根を頼りに登るような急傾斜で、途中何度も休んで息を整えながらやっと到達したというのが本当のところ。
私が間違ったところを歩いただけだったら良いのですが、そうでないなら地形図に載せるような道ではないですね。

尾根の登山道に取り付いた後は、目と鼻の先の釜伏山を目指します。
山頂手前の展望の良い見晴台休憩地というピークから周囲を眺めて見ると、白い花がポツンと見えます。
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今考えるとちょっと大きすぎる気もしますが、その時は自分が思っていた方向だし、あれがきっとシロヤシオに違いないと思い込んでしまったようです。

ピークに立てられていた竿
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何かの神事に使うためのものでしょうか。

釜伏山の頂上に着きました。
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小さな祠と狛犬がある平らな頂上。

ここにいると実感出来ませんでしたが、遠くから見るとお釜の底に立っていたのですね。
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(既出の過去画像ですが)

山頂付近のミツバツツジ
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この後は釜山神社からいつも時々通る秋山からの舗装道路で関所跡に。
秋山から登って来た場合、一番きついと思う場所。
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自転車乗りが苦しそうな表情で登って来ないものかと期待しましたが、午後くとっあっては誰も来なかったのです。残念。

関所跡を過ぎた民家があるこの地点で風布に下りることに。
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しばらく行くと、このコースで二人目の人間に会いました。
両手にレジ袋を提げていたので地元の人かと思い、風鈴ツツジのことを訪ねてみると、知らないとのこと。
地元の人ではなかったのかな。

山の上から見た辺りはこの辺だろうと、風鈴ツツジを探しているうちに、写真では分かりにくいですが、高度差が50m以上はありそうな岸壁に遭遇。
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その後も探してみたのですが、結局風鈴ツツジは見つからず。

後日、図書館で調べてみようと寄居町史の自然編とか、寄居町の植物を取り上げた書物を見たところ、風鈴ツツジのという記載はあるものの、詳しい場所や咲く時期の記載はありませんでした。
唯一、場所が記してあったのはハイキングコースを紹介する本。

それによると、私が沢から上がって尾根に取り付いて歩いた方向と全く逆の方向でした。
あの時反対方向に歩いていれば、風鈴ツツジに出会えたかも。
でも、よく考えるとヤシオツツジは木の芽が芽吹く前に咲くような気がしてきました。
そうであれば、花はもう終わっていたかもしれませんね。
来年、覚えていたら、再チャレンジです。

今回は風鈴ツツジはみられませんでしたが、ニリンソウの大きな群落が見られたから少し満足。
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最後に銀塩写真をスキャンしたものですが、以前赤城山で撮ったシロヤシオの写真を
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ちなみにこの時は6月の中旬でした。






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2013年04月16日

風鈴ツツジってどこよ?その1

毎年この時期になると思い出すのですが、なかなか実行に移せないでいたことがあります。
それは、寄居町風布にある埼玉県の天然記念物、風鈴ツツジに会いに行くこと。
今年は先日の日曜日に、そのことをたまたま思い出し、少し時間もあったので出かけてみることにしました。

ところで風鈴ツツジって何?
ネットで調べたところシロヤシオツツジらしいということは分かりましたが、それが風布のどこにあるか、また開花時期はいつなのかは分かりませんでした。
図書館の寄居町史とかで調べれば分かったのでしょうが、そんな時間もないので、以前何かで読んだ記憶を頼りに直接現地に乗り込むことに。

風布はまだ桃の花が咲いているのでした。
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風布インターの近くの駐車場に車を駐めて歩き出します。

久しぶりの山歩き。
お、チゴユリ。
お、マムシグサ、エイザンスミレ、サンショ・・・
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急な山道ではつい植物の観察などに興じてしまうのです。
この辺は山歩きも、自転車も全く同じなのです。^^

釣り堀を過ぎると、道の下に沢が見え始めたので沢に降りてみることに。
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意外と歩き易そうな沢なので、しばらくプチ沢登りを楽しんでみることにします。
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すぐに落差2mくらいの小滝が出現
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右側の岩を乗り越えることに。
落ちても足が濡れるくらいだから登りましたが、逆層の結晶片岩で滑りやすくてヤバかったです。

滝の上から下を見下ろす。
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登り切ってほっとしたところで、片方の靴下を水に浸けてみることに。
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上手いこと靴下の下だけ濡れてくれました。

他人が見れば水に落ちたかのように見えたのでしょうが、実はそうではないのです。
この日履いていた靴はトレールランニングシューズ(そんなものはやりませんが)というヤツで、早い話がスニーカーみたいなもの。
だから、先ほどから靴の中を足が滑って動いてしまい、歩きにくくてたまらなかったのです。

濡れた靴下の効果は抜群で、最初こそグチョグチョして気持ち悪かったのですが、慣れてくると靴の中で足がしっかりと固定されてとても歩き易くなったのです。
もし良かったら、皆さんもお試しを。^^

やはり靴までは濡らさない方が良かったみたいです。
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泥が付いて真っ黒に。^

ちょっと進むとチョックストーンというのでしょうか、大きな岩が挟まっているところがありました。
岩の隙間から沢の水がほとばしる様子がすがすがしい。
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左を見ると落差20mほどのナメ滝
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滝の上はどうなっているのだろうと思い横を登ってみました。

滝の上から下を見たところ。
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滝そのものはまだ続いているようでしたが、残念ながらこの上は間伐された木や土砂で埋まってしまっていました。

水の落ちるところ
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この後、すぐに堰堤が現れて、プチ沢登りも終了。
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風鈴ツツジまでの道は遠い。
続く。
posted by tomochan at 20:19| 埼玉 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする