2011年10月20日

チャッピーとチャピ、二つの名前を持つワンコのお話

今回はジロジロでもなく自転車でもなく、我が家のペットの話です。
長くてしかもあまり面白くないと思いますのでお時間のある方以外はお引き取りいただいた方がよろしいかも。


我が家のワンコは二つの名前を持っていました。
チャッピーとチャピ。
「ッ」があるかないかの違いだけなのですが。
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チャッピー、チャピになる
チャッピーは春日部市で一人暮らしをしていた或るおばあちゃんが可愛がっていた自称?チワワのワンコです。

そのチャッピーが二歳になった頃、おばあちゃんが病気にかかり長期の入院をすることになりました。
おばあちゃんの身寄りは別居の娘さんが一人いるだけ。

でも、その娘さんも事情でチャッピーを引き取って面倒見ることは出来なかったのです。
そこで娘さんはあちこち伝を頼って新しく飼い主になってくれる人を探したのだそうですが、可愛い盛りを過ぎた二歳のチャッピーにはなかなか引き取り手が見つからなかったのでした。
そして、もう間もなく最後の手段で動物指導センターに送られるという段になって、私の妻の友人の元にその話が伝わり、我が家に声がかかったのでした。

当時我が家にはすでに犬が一匹いたのですが、話を聞いて可哀想になり、室内犬のチワワだったら大丈夫だろうとウチで引き取ることにしたのでした。

チャッピーが我が家にやって来たのは三年前の2008年10月30日。

私の妻とその友人が春日部のおばあちゃんの娘さんのところまで車で迎えに行きました。
おばあちゃんはすでに病院に入院していたので別れのシーンは見なくて済んだそうですが、引き取る時チャッピーは不安そうに体をガタガタ震わせていたそうです。

我が家は室内で犬を飼うのは初めてだったので、帰りながらホームセンターでいろいろと必要な物を買いながら2時間かけて春日部から帰ってきたのですが、チャッピーはその間もずっと震えていたそうです。

そのチャッピーを最初に見た時の私の感想。
「わあ、でか! この犬本当にチワワ?」
チワワという触れ込みだったので以前流行っていたCMのくーちゃんのような姿を想像していたところが、目の前にいるチャッピーはなんと体重が4kgもある巨大なチワワだったのです。
しかも生意気にも私に向かってワンワンと吼えるし、その時はお世辞にも可愛いとは思えなかったのです。
実際、可愛いと思っていたらもらってきたその日にすぐ写真を撮ったのでしょうが、今画像ファイルを見てみると最初の写真を撮るまでしばらく時間がかかっていました。

我が家に来てから一ヶ月後くらいの写真。
tyapi01.jpg
この頃はすでに洋服など着せられて完全に我が家の一員になっていたようです。でも迷惑そうな顔をしています。
そういえばこの頃から名前も「チャッピ−」から「ッ」を取って我が家流の呼び方「チャピ」になったのだったと記憶してます。


最初は可愛くない犬だと思っていた私もいつしかすっかりチャピと仲良しに。
私が帰宅して車のドアを閉めるとすでに家の中でワンワン鳴き出し、玄関を開けると飛び出てきて体のまわりをクルクル回るのです。
そして居間まで先導し、居間に着くと甘えてドカッっと倒れます。
「チャピ、お風呂に入ろうか」と声をかけるとすっくと立ち上がって私より先に風呂場へと走って行くのです。せわしなく廊下を走る音もチャピチャピという風に聞こえます。
さすがに一緒に入りはしませんでしたが、私がお風呂から出るまで脱衣所でじっと待っていてくれるのでした。
このような熱い歓迎ぶりは子どもたちも大きくなってしまった当時、家族の誰一人としてしてくれませでしたので、これが私の毎晩の愉しみでした。
どこに出かけていてもチャピのことを考えると家に帰るのが楽しみだったのです。

春日部からのどかな田舎に来て自由に駆け回るチャピ
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我が家にすっかり溶け込んだチャピでしたが、やはりもらわれて来たという自分の立場がわかっているのか、粗相やいたずらをして家族に叱られるようなことは全くといってありませんでした。
食べる時以外はいつも寝てばかりでしたが、来客があるとチャイムよりも先にワンワンと鳴いて家族に知らせるので大助かり。

またボール取りやロープ取りでよく遊びましたが、遊びが興じても調子にのってハメをはずすということもありませんでした。
たまに私に冗談で「お前と俺とは何の縁も血のつながりもないんだからな」という映画「AlWAYS 三丁目の夕日」の茶川みたいなセリフを言われてキョトンとしてましたっけ。

得意技のシンクロナイズド睡眠
SINNKURO.jpg

でも時々寂しそうにも見える表情をしていたチャピ。
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春日部のおばあちゃんに買ってもらったぬいぐるみと寝るチャピ
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おばあちゃんの夢でも見ているのかなあ。


チャピ、チャッピーに戻る
娘が作ったチャピのアルバムの表紙
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チャピが我が家に来てまもなく丸3年になろうとする2011年10月3日。

別れは突然にやって来ました。

前日の朝、少し様子が変だったのでかかりつけの動物病院に連れて行ったところあいにくに臨時休診。
それほど重症にも思えなかったので翌日また来ることにしてその日は帰ることに。

翌朝、チャピの具合が気になって早めに起き様子を見に行くとチャピは私を見て起き上がろうとしましたが、もう起き上がれなくなっていました。
これは大変だとそのまま寝かせて、一番で動物病院に連れて行こうと身支度をしていたその時「チャピが死んじゃう!」と妻の声。
慌てて駆けつけるとチャピは天井の方を見たままぐったりとしていました。心臓を触るとまだかすかに動きが感じられ、体もまだ温かかったのですが、次第にそれも感じられなくなり、7時45分、妻の腕の中で安らかに眠るように息を引き取ったのでした。
前々日まではあんな元気だったので、信じられないような思いがして、妻からチャピを受け取り抱っこをすると、いつもならピチピチで肉の塊のようだったチャピの体が妙にグニャグニャとして、チャピが死んでしまったことを思い知らされることになりました。

次の日、別のところで暮らしている娘が帰ってくるのを待ってみんなで最後のお別れをし、我が家が良く見える場所に埋葬しました。

チャピが死んでからというもの我が家は火が消えたような寂しさ。
何かにつけチャピ、チャピ、だった我が家。
今さらながら我が家においてチャピの存在がいかに大きかったかを感ずる毎日です。

でも、考えて見るとチャピが我が家にもらわれて来る前に、同じような別れが春日部のおばあちゃんの家では起こっていたわけなのです。
おばあちゃんは、愛犬のチャッピーがもらわれていってしまったということを知らされていたかどうかはわかりませんが、チャッピーとしては大好きなおばあちゃんと別れなければならなかったのです。
そう考えると、おばあちゃんが現在も健在かどうかはわからないのですが、もしかしたらチャピは春日部のおばあちゃんに呼ばれておばあちゃんの元に帰って行き、あの世でまた一緒に楽しく暮らしているかも知れません。
我が家の「チャピ」からまたおばあちゃん家の「チャッピー」に戻って。

「チャッピーや、寄居のお家はどうだった?」
「ウン、ビンボーな家で御馳走はもらえなかったけれどお腹は減らすことはなかったヨ。でもそこの家のお父さんの面倒みるのが大変でボク疲れたヨ。」

チャピのヤツ、こんなことをおばあちゃんに報告していたりして。
それでもおばあちゃんにまた可愛がられていると思えばこちらの気も少しは休まるというものですが。
でも「わたしゃ、まだ生きてるよ!」なんて言われたりして。
そうだったら、おばあちゃん許してください。
チャピ、もう少し待っていろ。(これも怒られるかな?)

チャピはテーマソングを持っていました。
運動会の定番曲、ネッケの「クシコスポスト」という曲の替え歌です。
「♪チャピちゃん チャピちゃん チャッチャピちゃん チャッチャピ チャピチャピチちゃん・・・」
チャピが生きている時は、いつも歌っていたので、私は今でもつい口ずさんでしまいます。
また、「チャピがいないと・・・」と言う言葉もつい口に出してしまいます。

妻の方はというと自分の方からはチャピの話題はしてきません。
やはり女はたくましいと感心していたところ、先日ワンコの置物を買ってきました。
tyapi05.jpg
「これ、安かったから買ってきたよ。チャピにちょっと似ているし」
やはりなんだかんだ言っても妻もチャピのことを想っているんだなあ。

「安いっていくらだった?」
「ワゴンセールで200円!」

200円?!

チャピ、お父さんはもっといいもの買ってきてあげるからな!


posted by tomochan at 18:42| 埼玉 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | ワンコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読んでいる途中で涙が出そうになりました。
可愛がっていたのが伝わってきましたよ。
ペットに限らず、生き物の別れは突然やってきますからね・・・

今頃はおばあちゃんと仲良くしているかも?
もしくは、おばあちゃん待ちかな?
Posted by ZERO at 2011年10月20日 22:34
そうですか…。

きっとチャピはtomochan様のもとで幸せだったと思いますよ。物言わぬ小さな家族が家庭の中で大きな存在になっていたのですねえ。

ちょうど一年前、突然の妻の病気のためにそれまで預かっていた娘の愛犬と別れた日のことを思い出してしまいました。

Posted by masa at 2011年10月20日 22:50
チャピちゃん、世話のかからない良い子だったんですね。tomochanさんは大分チャピに癒やされてたのですね。得意技のシンクロナイズド睡眠もチャピがいないとオヤジの雑魚寝にしか見えませんね(ガックシ)
チャピちゃんの埋葬された所からは大輪の花畑になることでしょう。
Posted by Refresh at 2011年10月21日 10:01
あんなに可愛がってたのに残念でしたね。チャピちゃんのご冥福、お祈り申し上げます。
Posted by k at 2011年10月21日 10:38
ZEROさん
ありがとうございます。
メイちゃんがもしもの時は涙、よろしくお願いします。(^^)
おばあちゃんはどうしちゃっているんでしょうね。連絡の取りようがないもので。

masaさん
チャピが幸せだったかどうかはわかりませんが、私ども家族は間違いなく幸せでした。
masaさんも悲しい別れが会ったのですね。
心中お察し申し上げます。

Refreshさん
ウンチとオシッコの時だけしか外に出たがらなかったので世話がかかりませんでした。家の中ではけっこう走り回っていましたが、もう少し外で運動させれば良かったかなと悔やんでいます。
お墓のまわりに植えた彼岸花がさっそく芽を出しましたので来年は咲いてくれると思います。

kさん
ありがとうございます。
病院から帰ってきたところを見てもらいましたね。
ポチでしたっけ?可愛がってください。
Posted by tomochan at 2011年10月21日 19:59
悲しいお話です。(涙。。)
やさしいお家にもらわれて
チャピちゃんも幸せだったですよ。
Posted by hayazou2002 at 2011年10月21日 22:25
ペットというより家族の一員ですよね。
短かったですが幸せな時間をくれたチャピに感謝ですね。
ちと涙腺にきたのでここまで。
Posted by 銀輪乗士 at 2011年10月22日 08:10
hayazouさん・銀輪乗士さん
オヤジの涙腺ゆるませ作戦大成功だったようです。(冗談です^^)
世の中大変な時期にこんな些細なことを書くのもどうかと思ったのですが、書いてみてスッキリしたので良かったです。
Posted by tomochan at 2011年10月22日 10:02
確かに体が大きいですね。
我が家では犬と猫はペットではないことになっています。子供を除くと、こういう感情的交流はありません。
会うは別れの始まりと言いますが、こういう話は、家族との永遠の別れを想起させられます。いずれは必ずやってくる避けられない運命。現在の一瞬一瞬が大切なのだと改めて感じます。
Posted by はる at 2011年10月22日 19:48
はるさん
家の中で四六時中一緒に暮らしていると動物とは言え子や孫(まだいませんが)のような感覚になってくるのですね。
「現在の一瞬一瞬を大切に」
本当にその通りだと思いますね。
Posted by tomochan at 2011年10月23日 08:58
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